#2-2 Hello World (中編)
料理の例えで言うと、畑に作物が実った状態だ。
畑に作物ができても、収穫しないと料理は出来ない。
ってことで、今回はまず収穫作業から。
ソースコードを保存する
WordやExcelに保存が必要なように、ソースコードを書いた場合にも保存が必要。
今回は初めてコードを保存するので、コードを保存するフォルダの作成も同時に行う。
ソースコードを書き終わったら、左上の「File」 メニューから、「Save As…」をクリックする。
「Save As」というウインドウが開いたら、左側をスクロールし「PC」を選択し、その中からCドライブを選択する。
Cドライブが選択出来たら、右クリック→新規作成→フォルダーを選択し、新規フォルダを作成する。
フォルダの名前は何でも良いが、ここでは「coding」としておく。
ソースコードのファイル名も何でも良いが、ここでは「code1」とする。
ファイルの種類は、プルダウンから「C++」 を選択。
「保存」をクリックすれば、ソースコードの保存は完了。収穫作業完了!
コンパイル
これまでが、野菜を栽培して収穫する作業だったのに対して、ここからは料理をしていく。
料理をするために、畑から台所に場所を移すのと同じように、テキストエディタ(Visual Studio Code)からコンパイラ(Visual Studio)に、使うソフトが変わる。
コンパイラを起動する
Windowsのスタートメニューから「開発者コマンド プロンプト for VS 2017」を選択して起動する。
実はこの「開発者コマンド プロンプト for VS 2017」は、ただの台所ではなくて、料理人が居るので、指示するだけで料理を作ってくれる。
ということで、料理人を欅坂46の中でも、めちゃくちゃ料理が上手い鈴本美愉(以下、もんちゃん)にお願いしましょう(笑)
「開発者コマンド プロンプト for VS 2017」を開くと、
C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\2017\Community>
と表示されている。
これは、もんちゃんの現在地を示している。
まず、もんちゃんを料理の材料がある場所まで連れてくる必要があるので、
cd \coding
と入力して、先ほど「code1」を保存した「coding」フォルダまで、もんちゃんを連れてくる。
cd はchange directoryの略で、「cd \coding」
これを訳すると、「codingフォルダに行ってね。」となる。
ちなみに、cdと\の間には半角スペースが必要。
ここで勘の良い方ならお気づきかと思うが、先ほどわざわざCドライブに「coding」フォルダを作ったのは、もんちゃんを道案内する手間が省けるからだ。
もんちゃんを連れて来たら、あとは「料理してね。よろしく。」って言っておけばいい。
cl /EHsc code1.cpp
が、料理してねの指示になる。
clはcompile and linkの略で、「コンパイルとリンクを行え」という意味。その後の、/EHscは「C++の処理をするよ」とすずもんに教えている。
code1.cppは先ほど保存したソースコードファイル。
いや、ちょっと待て、さっき.cppなんか付いてなかったやないかい。
確かに、直接打ち込んではない。けど、ソースコードを保存したときのことを思い出して欲しい。ファイルの種類でC++を選択したはずだ。
その操作をしたことによって、パソコンがご丁寧に付け足してくれたもので、「C plus plus」 を意味している。
この入力をして、エンターキーを押すことで、「code1.cppをC++の処理で、コンパイルとリンクを行え。」と指示していることになる。
指示さえ出せば、あとはもんちゃんが料理をしてくれる。
料理が完成したら、もんちゃんができたよと知らせてくれる。
code1.exeという表示が出ていれば、Hello Worldと表示するプログラムの完成だ。
.exeはexecutableの略で、実行可能を意味している。
あとはプログラムを実行するだけだ。
プログラムの実行
code1.exeと入力し、エンターキーを押すとプログラムを実行できる。
Hello Worldと無事表示された。めでたし、めでたし。
次回、いやいやいや、なんかエラー出てるんですけど?に続く。